元添乗員の国外逃亡旅行記

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真夏の台湾ノスタルジー ② ~北埔・台北~

台湾滞在3日間。今回は今までに無い趣旨。「ノスタルジー」をテーマに、夜のレトロな九份客家の古き良き街並みが残る北埔へのショートトリップ全記録・・・・・というのは表向きで、本当のところは私の愛して止まない台湾モデル高以翔、敬愛する台湾出身アーティストJay Chouという二人の男の軌跡を追い求めるという不純な旅の一部始終。【旅行時期:8月初旬】

 

 

2日目スタート。

 

 

寝ている暇など無い。朝は平均して6時台には活動開始だ。

 

 

今日は台北の南西にある北埔というレトロな老街へ。

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まずは高鉄台北駅で台湾版新幹線の自由席切符を購入。

 

 

券売機で購入する場合はクレジットカードのみの精算となる。

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車内はまったく日本の新幹線そのものだ。

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まずは新竹まで所要時間35分。

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あっという間に新竹に到着。新竹の駅はきれいだが何も無い、新神戸駅のような感じだ。

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台風シーズンのため連日雨を想定していたのだが、嘘のような快晴である。駅を出てすぐのバスロータリーから台湾好行バス獅山線に乗る。

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ここから北埔老街までは約40分程度。

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北埔は台北周辺の観光スポットとしては割と通好みのマイナーさだ。

 

 

数人の乗客と一緒にバスに乗り込むと、夏休みの遠足気分で街へ向かう。

 

 

バス停からは徒歩5分程度で老街だ。

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北埔は台北滞在で時間が無く、レトロで鄙びた街、観光客少な目の穴場が好きな人におススメだ。半日で行って帰って来られる。

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嗚呼長閑。台北とはまた違う、のんびりとした時間が流れている。

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どことなく子供時代の夏休みを感じさせる懐古的な街。

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照りつける太陽でさえも何故か心地よく感じる。

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老街の中心部には慈天宮という寺が佇んでいる。

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 境内に入ってみると、中は時が止まったかのようにひっそりとしていて、線香の香りが満ちていた。

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観光客は皆無。地元のお年寄りが何人かお参りをしたり、外の暑さを凌ぐようにひんやりとした境内の椅子に腰かけている。

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慈天宮の周囲は北埔老街の心臓部。ここからはレトロ感全開の家並みが続く。

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細い路地、赤い提灯、茶坊の看板。

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夏の昼下がりだからか、暑さを避けて人々は家の中に避難しているのだろう。外に人気は無いが家々の中では楽しげな笑い声が響いている。

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九份とはまた違ったノスタルジーを感じる街である。

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北埔は、大陸から渡ってきた客家民族の造った街であり、台湾ではその特徴を最も色濃く残す街並みとして知られている。

 

赤煉瓦の独特な家屋、曲がりくねった細い路地などは客家の伝統的な家並みの特徴である。

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ある一軒の茶堂を見つけた。

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水井茶堂。ここは北埔に来たら行っておきたいと思っていた茶堂だった。

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石壁に涼しげな植物があしらわれ、門構えからして魅力的だ。

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そっと石壁の門をくぐる。シンと静まり返った中庭。

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ここも客家の屋敷をそのまま利用している。ずいぶん古い建物のようだ。

 

 

奥から人の気配がして、茶堂の者らしき男性が部屋へ案内してくれた。

 

客は私と、ひとり男性がいるだけ。

 

ああ、ノスタルジックだ。遠くで鳴く蝉の声、夏の木々がそよぐ音のみが聞こえる。

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店の中は扇風機のみだったが、クーラーなど必要ないくらい涼しかった。

 

冷たく冷えた東方美人茶が火照った身体に染み渡る。北埔は東方美人の産地としても知られている。

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やっと、やっとありついたまともな食事。

ただただ、美味である。

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ネギやクコの実がにんにくの効いたタレと相俟って麺と絡み美味しすぎる。茹でたキャベツも一緒に食べると尚良し。味噌汁も嬉しい。

 

茶堂のおばちゃんと記念撮影。他のアジア人とはまた違った、台湾人の持つ不思議な温かさというのは何なのだろうか。

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帰りのバスは貸切状態であった。

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台北へつくやMRTで移動。台北の原宿こと、永康街、麗水街へ。

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MRTを出たところにようやく携帯ショップを発見。SIMフリースマホSIMカードを挿入してようやく電波開通。

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やはり現地の電波を使うのが快適だ。5日間NTD300で、ネット通話し放題。

 

日本でWifiレンタルしていくよりもはるかに安くて早い。

 

ただ、開通の時おにいさんに、以翔の裸体待ち受けを見られて若干気まずかった。

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センスの良い雑貨店などもある。

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楽しみにしていたマンゴー氷の店、思慕昔。マンゴージュースで作った氷に濃厚なマンゴーアイス、マンゴー果肉、とにかく贅沢なマンゴーの量。

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しっかし、店の前は長蛇の列。店内は満席で座る場所も無い。いかんせん時間が無い。泣く泣くマンゴー氷の店をあとにした。

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お次は、以翔のポスター目当てで、彼がイメージモデルを務めるSKⅡのショップに足を運ぶも、MENsのコーナーが見つからずショックを受ける。

 

仕方なく、一旦アパートへ戻り着替えてマンダリンオリエンタルへ。

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台北に新しく出来たマンダリンへは一度行っておきたかったのだ。

 

景気づけにアフタヌーンティーを楽しんでみたりして。

 

久しぶりに座った・・この怒涛の旅一番の優雅なひととき・・

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ひとりアフタヌーンティーだって全然へっちゃら。

以翔よ、現れよ!隣の席はいつでも空いてるぜ。

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その後ようやく見つけたSKⅡMENのショップ。

 

 

執拗にパンフを眺める怪しい女ことワタシ。

 

 

韓流スターの追っかけやドラマのロケ地巡りをするファンたちを半ば醒めた目で見ていた私が、今まさに同じことをしているのは誰から見ても周知の事実。

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さて、その後は台北医学大学のキャンパスまで歩く。

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そう、ここにはJayの経営するレストラン、「Mr.J義法厨房」があるのだ。

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Jayは何度も言うが、三枚目だしファッションセンスも微妙。だけど歌は格別!!

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店内にはJayの曲がひたすら流れ、随所にお宝が散りばめられ、筋金入りのファンたちが一眼レフで至る所激写しているという非常にディープな空間だ。

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Jay主演、頭文字Dの写真集などレア物も!

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うんやはり、以翔と比べると写真映えもいない普通の風貌。しかし歌は絶品なのだ。

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あまりのディープな空間に動揺し、何の変哲もないパスタに、ビールを氷入りでという謎の組み合わせを頼んでしまった。

 

しかし正直、ここへきて食べ物などどうでも良い。

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最後は台北101へ。

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やはり台北のシンボル。

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Jayの曲を聴きながら以翔のことを想像し台北の街をそぞろ歩く。

 

旅先での路地裏そぞろ歩きの好きな私だが、このような心境で夜の街を歩くのは青春時代以来だ。

 

 

嗚呼、ありがたき幸せ。

 

極めつけに、men's uno  MALAYSIAの表紙に以翔を見つけ、興奮冷めやらぬ状態でアパートへ。

 

ふと見上げると、私の心を映すかのように、ハートのイルミネーションが輝いているではないか。

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ひょっとしないでも、これはだいぶ重症である。