元添乗員の国外逃亡旅行記

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イタリア・モロッコ迷宮逍遥 ①② ~ミラノ~

ミラノから入り、魅惑のモロッコへ。迷宮都市フェズで迷路を彷徨い、モロッコ料理教室へも参加。シャウエンでは青の街に魅せられ、後半は路地裏逍遥を楽しむべくヴェネチアへショートトリップ。【旅行時期:3月末】

 

まずはエールフランス便で成田からパリへ向かう。f:id:mamfuj:20140707165508j:plain


成田の空気を吸っているだけで全ての細胞が生き返るようだ。イスラム圏へ行くときにいつも持って行くストールは、トルコで買った思い出の品。

約12時間のフライトを終えシャルルドゴール空港へ到着したのは午前3時過ぎ。

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大規模なハブ空港にもかかわらず、空港内には時間潰しに有効なものは何一つない。

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しかし、そんなトランジットの空白時間でさえ異国にいるというだけで心が躍る自分がいる。

 

パリから先はシェンゲン協定圏内なので入国審査はここですることとなる。

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パリからさらに2時間程度のフライトでようやく目的地ミラノへ到着だ。


時刻は午前9時前。

 

空港はこれから始まるまだ見ぬ地への玄関口。ターミナルへ降り立つ瞬間は、いつも期待と少しの緊張で心臓の鼓動が早くなる。

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空港からシャトルバスで30分。

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ミラノの陸の玄関口、中央駅だ。

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バスを降り立つと、そこは紛れもなく異国の街。

 

車のクラクション、飛び交うイタリア語。深呼吸すると、ヨーロッパ独特の空気が徐々に私の身体を満たしてゆく。

 

 

大家さんとの待合せまで時間があるので荷物を駅に預けて街を見て歩くことにした。

 

中央駅には時間制で荷物を預かってくれる手荷物預かり所があり、チェックインまで時間がある場合利用するととても便利だ。

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まずは駅のカフェで気付けの一杯。甘い菓子パンとエスプレッソをカウンターで立ち飲みするのがイタリア流。

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手始めにメトロに乗ってミラノ一のブランド通り、モンテナポレオーネへ行くことにする。

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ミラノコレクションなどが開かれることもあり、とにかくここには最先端のものが集まってくる。

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道行くミラネーゼは皆洒落ている。

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同じイタリアでも南より北の方が洗練されているし、隙がない。

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南のいい加減でのんびりしたところも好きだが、北イタリアの都会歩きは人物観察だけでも一日過ごせそうだ。

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立ち寄った老舗カフェは、白黒写真がよく似合う。

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さて、今回初の試み、アパート泊まりは如何なものか。

 

現地の人から部屋を借りられるサイト、airbnbで探したアパートである。

 

インターフォンを押すと大家のアンジェロさんの助手、ロハンさんが出た。

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鍵を開けてもらい建物内部へ入る。

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案内された部屋は広々としていて明るく清潔。

しかもホテルのシングルなんかに泊まるより数段安い。

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キッチンも必要なものが全て揃っていて快適そのものであった。

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荷物を置くと、再び街へと繰り出す。目指すはミラノのへそ、ドゥオモ広場だ。

 

メトロの駅から地上への階段を上がると、目の前に飛び込んできたのは圧倒的な存在感を持つドゥオモ(大聖堂)の壮大な姿。

 

ミラノにおけるゴシック建築の最高峰。

 

尖塔が天に向かって聳える姿はゴシックの典型的な姿であるけれど、幾重にも重なりあった細かい装飾はまるで繊細なレース細工のようだ。

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続いて華やぎのガレリアへ。

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鉄とガラスを多用したアーケードが特徴的なガレリア。高いガラス天井が解放感を演出する。

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 ナポリのガレリアへお客さんを案内した時に、ミラノのガレリアそっくりですよと説明しておきながら実は行ったことが無かったのでここで確認できて良かった。

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ガレリア内のカフェやレストランはどれも入ってみたくなるものばかり。そこにいるだけで楽しくなる。

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夜は眠くて今にも倒れそうだったが、夕方~夜にかけてのハッピーアワーに食べ放題となるアペリティーボにありつくため必死でバルに参上。

 

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ドリンクはもちろんミラノ発祥カンパリを。

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着いたばかりの頃は興奮状態にあるけれど、夜にこうしてバルのテーブルにつき、楽しげな地元民たちの会話に耳を傾けながら自分のペースで酒なり珈琲なりを飲んでいると、無事に着いた安堵感がゆっくりと心を満たしてゆく。

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添乗員時代も、初日の夜はお客さんたちの部屋回りも済ませ全てを解決した後に、よほどの深夜でない限り必ずホテルのラウンジで日報を書きがてら一杯珈琲を飲むことにしていた。

 

20時過ぎにはアパートへ帰宅し、そのまま深い眠りに就いた。

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